初めて猫を飼おうと思った時に気になるのが、費用はどのくらいかかるのかということだと思います。
意外と思うかもしれませんが、毎月の飼育代はそんなに高いものではありません。
実際に我が家での事例を交えて、どういった内訳で猫のためにお金を使っているのか計算してみました。
結論からいえば私の場合は毎月5千円を猫のために使っています。
特に高いフードを食べさせているわけでもなく、ごく平均的な飼い方をしていると思いますが、もっとうまくやりくりすれば3千円~4千円くらいの支出で十分に猫を飼うことが出来ると思います。
毎月の出費は少ないですが、猫が平均寿命の17歳まで生きたとしてシミュレーションしてみると生涯にかかる費用は120万円くらいになります。ちょっとびっくりしますよね。
今回はどういった計算でこのような金額になったのかを説明してみたいと思います。
この記事を読めば猫を飼う為に毎月どのくらいの費用が必要か?生涯でどのくらいの費用がかかるのか?を知ることが出来ます。
猫を飼う事を考えている人にどれくらいの費用が必要かを知ってもらい、幸せな猫ライフを送るための後押しができればうれしいです。
また、既に猫を飼っている方は、他の飼い主との猫へのお金のかけ方の違いを確認してもらえると思います。
もちろん、飼い始めた時の猫の年齢、病院に行く回数、食べさせるフード、道具にかけるお金の違いなど、それぞれで違うと思いますのであくまで飼い主の一例として見て、参考にして頂ければ幸いです。
猫を飼うのにかかる費用の計算
わかりやすいように次のように分けて整理してみます。
- 準備のための費用 (初期費用)
- フード代、消耗品代 (月間)
- ワクチン代 (年間)
- 病院代 (年間)
猫用品やフードは価格帯が広いので、実際に我が家で使っている物の値段で計算してみます。
計算に入れないのは以下の項目です。
- 猫を購入する費用は入れない。
- 手術など突発的な費用は入れない。
- ケージなど必需品の買い替え費用は入れない。
以上の条件で、猫一匹の飼育にかかる費用を計算していきます。
雑種、純血種にこだわらない方は保護猫をお迎えすると費用をかなり抑えることが出来ます。
無料、もしくはワクチン代程度で猫を譲ってもらうことが出来ますが、条件などがありますので保護猫をご検討の方はこちらの記事を参考にしてみてください。
準備のための費用 (初期費用)
まずは初めて猫を飼うという想定で一から必要なものをそろえた場合、初期費用としてどれくらいかかるか計算してみましょう。
私が実際に使っている物の中で、猫を飼うのに最低限必要と思われるものをピックアップしてみます。
(初期費用) お迎え準備のための費用
- ケージ(3段) 15,000円
- トイレ 3,500円
- ごはんの皿 100円
- 給水皿×2個 200円
- ベッド 2,500円
- キャットタワー 10,000円
- ブラシ 1,500円
- 爪切り 1,800円
- 爪とぎ×2個 200円
- おもちゃ×2個 200円
合計 35,000円
ケージ 15,000円
ケージは必要が無いという方もいらっしゃると思いますが、私は必要だと思っています。
特に子猫から飼う場合は危険を回避する、落ち着く場所を作ってあげるという意味でもケージはあった方がいいです。
使い勝手が良くてコスパのいいアイリスオーヤマの3段ケージがおすすめです。
我が家でも使っています。
価格:16,470円 |
トイレ 2,700円
我が家ではにゃんとも清潔トイレというシステムトイレのハーフカバータイプを使っています。コストは若干高くなりますが、掃除が楽なので使っています。
トイレは猫の数プラス1個を置いた方が良いとされています。
猫はおしっこを我慢すると病気になってしまう可能性があるので予備のトイレを置いてあげると良いです。
予備としてのトイレなので、お金をかけず、100均の収納ボックスなどに猫砂を入れた簡単なトイレで大丈夫です。
価格:3,490円 |
ごはんの皿 100円
ごはんの皿は大きさがちょうどよければ何でも良いです。100均の皿でいいです。
給水皿×2個 200円
水がこぼれないくらいの深さと適度な大きさであれば、これも100均の皿で問題ありません。
水はお留守番の時にこぼすと困るので、2箇所に設置してた方が良いです。
爪切り 1,800円
ペットショップに売ってある猫用爪切りで大丈夫です。
初めて猫の爪を切る際は、ハサミタイプの爪切りの方が使いやすいです。
私が使っている爪切りは「猫壱」の日本製ハサミ型爪切りです。
ちょっとお値段高めですが、本当にスパッと爪を切ることが出来ます。
超おすすめの一品です。
猫壱 ストレスなくスパッと切れる猫用爪切り 日本製(1コ入) 価格:1,738円 |
キャットタワー 10,000円
私の場合、現在はキャットタワーは使っていませんが、以前は使っていました。
お部屋で高低差が無い場合は運動不足解消のために必要です。使っている人も多いので今回は初期費用に入れています。
価格:9,980円 |
ブラシ 1,500円
ブラッシングには抜け毛の除去や血行促進、新陳代謝を促したりする効果があります。
体調の変化も早く気付くことが出来るため、こまめにブラッシングしてあげましょう。
このブラシが猫の地肌にも優しく、たくさん抜け毛が取れます。
我が家でも愛用している逸品です。
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爪とぎ×2個 200円
ポールの形をしたものや、爪とぎになっているソファなどいろいろありますが、これも100均の爪とぎで大丈夫です。
ケージの中とその他研ぎそうな場所2か所くらいに置いておくと、爪とぎ被害を減らせます。
ベッド 2,500円
家にある座布団でも代用可ですが、猫用ベッドやソファーも使っている方は多いので初期費用に入れます。
デザインは色々ありますが、シンプルなデザインのものを選ぶ方が猫が使ってくれます。
こちらの猫ベッドはシンプルでお部屋になじむデザインで、コスパの良い商品で我が家でも使っています。
作りもよくておすすめですよ!
価格:2,380円 |
おもちゃ 200円
どんなおもちゃを好むかは猫によって違いますが、飼い主さんがきちんと相手をして遊んであげれば猫じゃらしとボールがあれば大丈夫です。
ダイソー、セリアなどの100均で購入しましょう。
ちょっと変わったものだと、このおもちゃは我が家の猫ちゃんもお気に入りでよく遊んでいます。
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フード代、消耗品代 (月間)
次に毎月かかる費用を計算してみます。大きくはフードとトイレ関連です。
1か月分の使用量を考えてそれぞれ計算してみましょう。
(毎月かかる費用) フード、消耗品代
- フード・ピュリナワン2.2kg 2,000円
- トイレ砂・ペットシーツ 2,000円
- おやつ・ちゅ~る 1,300円
合計 5,300円
フード代
我が家の猫ちゃんが食べているのはピュリナワンです。2.2kgで1,600円くらいです。
1日70g×31で計算してちょうど一袋くらいを食べます。
ロイヤルカナンなど病院でも推奨されている、もっと高いフードもありますが、我が家ではピュリナワンを食べさせてます。
よく食べてくれるし、価格とのバランスも良いと思うので今はこれだけ食べさせています。
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トイレ砂、ペットシーツ
我が家で使っているのは花王のニャンとも清潔トイレです。システムトイレ専用の砂とシーツを使います。
システムトイレ用の砂は1か月分で600円くらい、シーツは1,000円です。トイレ関連で毎月1,600円くらい使っています。
我が家はトイレにお金を使いすぎていると自覚しています。
仕事などの生活スタイルから手間のかからないシステムトイレを使っていますが、普通の猫砂を使うトイレだと費用は大きく抑えられるはずです。
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おやつ代
おやつはフードと違って猫の成長に必須なものではありませんが、私は猫とのコミュニケーションのためにおやつを与えることは必要だと思っています。
我が家では爪を切った後、シャンプーの後、留守番の後などにちゅ~るをあげるようにしています。
ちゅ~るを1本45円で考えて、1か月分で1300円くらいで計算します。
ちゅ~るは1日1本くらいは与えても肥満や塩分の取りすぎにはなりませんので大丈夫ですよ。
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病院代、ワクチン代 (年間)
ワクチン接種や健康診断は定期的に受ける必要がありますが、年1回くらいが良いとされているので年間で発生する費用として計算してみます。病気になったりすると当然病院の費用はかさみますが、平均値で考えます。
(年間費用) 病院代、ワクチン代
- 病院代(年間) 1,4000円
- ワクチン代(年に1回) 6,000円
合計 20,000円
ワクチン代
年に1回接種する3種混合ワクチン代(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症)が年間6,000円くらい必要です。
リスクが多少ありますので猫を一切外出させないのであれば3年おきでも良いかもしれませんが、他の猫と接することやペットホテルを利用することがあるなら毎年の接種をおすすめします。
病院代
健康な猫であれば、年1回の健康診断代くらいしかかかりません。
我が家でも年に1回、健康診断をしてもらっています。
費用は病院にもよりますが5,000円~10,000円程度です。
その他ちょっとした通院も含め、1匹の猫の一年間の病院代は平均で15,000円くらいかかるとされています。
手術など突発で10万円~20万円の大きな出費が必要になることがありますが、すべての猫に当てはまらないのでこちらは省きます。もしもの時に備えてためておきましょう。
猫を飼う為に必要な費用
初期費用、毎月かかる費用、毎月かかる費用とは別に年間でかかる費用をまとめると以下の通りです。
初期費用 35,000円
毎月かかるフード、消耗品代 5,300円
年間でかかるワクチン、病院代 20,000円
・1か月にかかる費用
5,300円
・1年間にかかる費用
1か月にかかる費用5,300円×12か月分
63,600円
・猫を生涯にわたって飼った時にかかる費用
1年間にかかる費用63,600×17年分
=1,081,200円
猫の平均寿命17年分の飼育費用に初期の準備費用を加えると110万円くらいになります。
実際は最初に準備したトイレや爪とぎなどは、古くなれば、買い替えると思いますし、病気になった場合の突発の治療費がかかりますので計算で出した金額プラス10~20万円位は生涯でかかってくると思います。
ですので猫を平均寿命の17歳まで飼い続けたとして生涯にかかる費用はトータルで130万円ぐらいになります。
大きな金額のように思えるかもしれませんが、一度に支払う金額ではなく、猫の平均寿命である17年間という長い期間トータルでかかる費用です。
毎月のフード代、おやつ代、消耗品代は月5,000円位しかかかりません。
私は20年間、3匹の猫を飼ってきました。
独身時代でも猫を飼う事に経済的負担を感じたことはありませんし、十分、捻出するできる金額だと思います。
ただ、定職についてない場合は突発の支出に対応できなくなる可能性があります。
家族などの収入で対応できれば大丈夫ですが、一人暮らしの場合、最悪、経済的に猫が飼えなくなることになりかねません。
経済的な理由で猫と望まないお別れをしないですむように、費用に関しては予備知識を持って猫をお迎えしましょう。
みなさんが幸せな猫ライフがおくれますように!
最後まで読んで頂きありがとうございます。