猫にケージは必要でしょうか?猫は家の中を自由に歩き回って過ごしているイメージですよね。
ケージを選ぶ前にそもそも猫にケージが必要かどうかで悩む方もいると思います。
結論から言うと猫を飼う際にケージは必要です。
20年間猫を飼ってきた私の経験から、猫にケージが必要な理由を解説していきたいと思います。
なぜ猫にケージは必要なのか?
「閉じ込めるのはかわいそう」「何年も猫を飼っているので今更必要ない」と思う方も当然います。
ですがケージを使って得られるメリットは多いです。
なぜケージが必要なのか理由を4つ挙げます。
- お留守番時に猫の安全を確保するため。
- ケージに慣れておくと、お泊りの時に安心。
- 猫にとって安心できる居場所を作ることができる。
- 3段のケージを選ぶことでキャットタワーを設置せずに済む。
お留守番の時に猫の安全を確保するため
飼い主不在時の誤飲や事故のリスクを避けるためにもケージは必要です。
お留守番の時に玩具で遊んでいて、ちぎれた破片などを誤飲してしまうケースも多いです。
その他にもコードをかじって感電、吹き抜けから落下する可能性だってあります。
我が家ではケージから出して外出した時、爪がラグに引っ掛かり出血していたことがあり、帰宅時に大慌てした経験があります。
目の届かない就寝時、外出時はケージに入ってもらうことで事故の多くを防ぐことができます。
留守番中にケガしたら大変だよ!
ケージに入るのに慣れておくと、お泊り時に安心
ケージに慣れていないと大きなストレスにさらされる場面があります。
例えばペットホテルに預けなければならない時や入院する時などです。
ただでさえ猫にとって全く知らない環境に身を置くということはストレスがかかるものです。
普段からケージで過ごすことに慣れておくことでお泊り、入院の時も無理なく過ごすことができるようになります。
災害時に避難先でケージに入ることになった時も適応しやすくなります。
猫にとって安心できる居場所を作ることができる
猫には周囲を囲まれた場所を好む習性があります。
ケージは慣れさえすれば安心してくつろげる自分の居場所となります。
我が家では常にケージの扉を開けており、自由に出入りできるハウスとして扱っています。
イタズラした時、噛みついたときなどのお仕置きとしてケージに入れるという使い方をしている方もいらっしゃいますが、それではケージは「嫌な場所」というイメージがついてしまいます。
自分の意思で自由に出入りさせることで猫にとってケージ内は安心してくつろげる場所になります。
お留守番の時以外はケージの扉を開けておくのが基本だよ。
3段ケージを選ぶことでキャットタワーを設置しなくて済む。
3段ケージを選んだ場合、ケージ内で上下に動く運動を繰り返すことになります。
猫の運動不足解消には左右の動きより上下の動きが効果的です。
3段のケージは上下運動促進するのでキャットタワーの役割を果たすことができます。
キャットタワーを設置しないで済むことは省スペースにつながります。
我が家ではアイリスオーヤマの3段ケージ使っています。
そしてケージの外側に別売りのステップを3枚、内側ステップを1枚を取り付けてキャットタワーの代わりにしています。
猫が喜んで上ったり下りたりするので、十分にキャットタワーの代わりになっていると思います。
おまけにステップ自体が爪とぎになっている優れものです!
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ケージを選ぶとき注目すべきポイント
ケージは実際に使ってみた後でいろいろな不満点が出てくるものです。
ちなみに私は使いにくさに我慢できずにケージを買いなおした経験があります。
ケージ選びで重要なポイントは以下の3点です。
- 棚板の幅が広いこと。
- 棚板の強度が十分にあること。
- キャスターがついていること。
棚板の幅が広いこと
私がケージを買いなおした一番の理由がこれです。
以前使っていた棚板の狭いケージでは、長時間のお留守番をさせるために必要なものを全て設置することが難しかった為、棚板が広いものに買い替えました。
棚板の幅が広いと2階、3階部分にも食器、給水器など、お留守番させるのに必要なものを追加できます。
我が家は普段、下の写真のように自動給餌器とトイレをケージ内に設置していますが、お留守番をお願いする時は、さらに予備のコンパクトなトイレと給水器を設置しています。
予備の給水器、トイレ、ごはん皿があれば、長時間のお留守番も平気だよ!
棚板の強度が十分にあること
強度が弱くて猫が上下に移動するたびに大きくたわんでしまうような棚板の商品にも要注意です。
棚板の強度が弱いと、勢いよく飛び降りたときにすごい音がします。棚板がたわむことで食器や水からがこぼれる可能性もあります。
ジョイント部分が緩むこともあります。
棚板の耐荷重や材質は要チェックです。
キャスターがついていること
ケージにはキャスターがついていた方が良いです。
キャスターがついていないとケージの裏側の掃除のハードルが格段に上がります。
ケージの裏側はトイレの砂が飛んだり、埃以外にもよごれがたくさん溜まります。
トイレの砂はどうしても飛ばしてしまうんだ。こまめな掃除をよろしくね。
見た目はキャスターがついていない物の方がよく見えるのですが、掃除をこまめに行いケージの周りを衛生的に保つためにもキャスター付きの方が良いです。
我が家でもこまめにケージを動かして掃除することを心がけています。
床の材質によっては跡がついたりへこんだりする可能性がありますので何か敷くなど対策が必要かもしれません。
入り口の扉が大きいこと
意外と盲点になりがちですが、扉が大きいことも重視すべきポイントです。
ケージの扉が大きいとケージ内に設置したトイレを清掃する際の出し入れがスムーズに行えたり、ケージ内の掃除もストレスなく行えます。
ケージの扉とトイレの大きさによっては、そもそもトイレの出し入れができないこともあります。
横幅が足りずトイレを縦にして出し入れしなくてはいけなくなるので要注意です。
扉の幅は45cm、高さ40cmあれば大抵のトイレは余裕で出し入れできます。
トイレのサイズとケージの扉のサイズは必ず確認してね!
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おすすめ猫ケージ3選!
上記のポイントをすべて満たしているケージはなかなかありませんが、これから紹介するケージはどれも選んで後悔しないケージです。
3段のケージを中心に紹介してますので、
お留守番をさせることの多い方におすすめです。
【使い勝手とコスパが最高!】アイリスオーヤマペットケージ3段(PEC-903)
アイリスオーヤマ ペットケージ3段 PEC-903の良いところ、残念なところ
【良いところ】
- 組み立てが簡単。
- 棚板の幅が広い。
- キャスター付き。
- 入り口の扉が広い。
【残念なところ】
- 棚板に飛び乗った時に結構大きな音がする。
今回紹介する中で1番のおすすめがこのアイリスオーヤマの3段ケージ(PEC-903)ですね。
組み立てやすく、棚板も広く、なんといってもリーズナブルです。
扉が大きいため、ケージ内の掃除もしやすく、大きなトイレもケージ内に入れることができます。
キャスターもついているため移動も楽です。
棚板に着地した際に結構大きな音がしますが、許容範囲です。
自信を持っておすすめできる、選んで間違いのない商品だと思います。
こちらの記事でレビューしていますのでよかったら参考にしてみてください。
【プラスチック製で音が静か】アイリスオーヤマ3段プラスチックケージ(813)
アイリスオーヤマ3段プラスチックケージ(813)の一番の特徴はプラスチック製なので金属のケージと比較して軽く、錆びないので水で洗うことができるということです。
素材はプラスチックですが、しっかりしたつくりで強度も十分です。
キャスターがついていてお掃除がしやすいのも嬉しいポイントですね。
欠点としては入り口幅が36.1cmと若干狭いことです。
デオトイレなど大きめのトイレは傾けないと入らず、出し入れが少し面倒です。
また金網につけることが前提の給水ボトルなども、うまく付けられません。
改善してほしい点は少しありますが、使いやすいし、錆びないので長持ちするのは大きなメリットです。
【木目調でおしゃれ度高し!】 アイリスオーヤマ ウッデイキャットケージ3段
(PWCR-963)
アイリスオーヤマのウッデイキャットケージ3段(PWCR-963) の一番の特徴は
木目調のデザインで見た目がおしゃれなことです。
ナチュラル系のインテリアによくなじむデザインになっています。
猫砂がとびちったり、こまめな掃除が必要な土台部分のトレーも掃除しやすく丸洗いできるため、
メンテナンスも楽です。
そして目立ちませんが、棚板が木製で強度が高いということが大きな利点です。
棚板をネジで固定するため剛性感があり、他のケージと比べ猫が飛び乗った際のたわみも少ないです。
残念な点はキャスターがないことと入り口の扉が34cmと若干せまいことです。
トイレは扉のサイズに合ったサイズのものを選べば問題ありませんし、キャスターがなくてもケージの置き方、掃除用具を工夫すれば解決することができます。
インテリアにもこだわりたい方にはおすすめなケージです。
まとめ
私は動物愛護センターから猫をお迎えしました。
お迎えする当日に担当の方から
「ケージに慣れていないと災害などで避難生活になった時に助からないかもしれませんよ。
ケージには慣れさせておいてください」
と言われました。
もとよりケージを使うつもりでしたが、担当の方の言葉を聞いて、ケージに慣れておくということは猫を守る意味でも大切なことなんだなと感じました。
ケージが猫にとって安心できる場所になるようにするのは飼い主の責任の一つだと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。